虚業家宣言:康芳夫

虚業商法十カ条:第十条『ホラは大きいほど良い』(2)

真珠王と言われた御木本幸吉は、かつてこんなことを言っている。

「人間というものは気が強そうに見えても、シンはそんなに強くないものだ。何か一つの仕事をやっていて、ちょっとつまずくと、つい、いろんな迷いが出る。気も弱くなる。もう何もかもダメだと絶望してしまう。そんなとき、あらかじめ世間に向かってホラを吹いていれば、その音の高さに責任を感じて、どうしても後へは引けなくなってしまう。ナニクソと負けじ魂が頭を怡たげて、つまずいた原因を突きとめ、それを是正しながら、トコトンまでやり抜く気力が出ようというものである。御木本の真珠にしても、初めに、”世界一の養殖真珠”とホラを吹いていたために、とうとうほんものの世界一になってしまったじゃないか」

だから、今でも、御木本家の床の間には、ホラ貝が家宝として飾ってあるという。

”ホラ”にはこんな効用もあるのである。

《日地月 合わせて作る串団子 星の胡麻かけ喰う王仁口》

大本教の出口王仁三郎が、大正十三年、蒙古に行ったときに作った歌だというが、どうせ吹くならこれぐらいスケールの大きいホラを吹きたいものだ。

以上、私が”虚業家”としてやってきたルールを十カ条にまとめてみた。もちろん、ケース・バイ・ケースで、これらの商法に当てはまらない場合も数限りなくあることは、ここまでお読みいただいた読者には十分わかっていただけるだろう。

・・・・・・次号更新【虚業商法十カ条:第十条『ホラは大きいほど良い』(3)】に続く

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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』

真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。

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