『ぜひ、あれを見つけ給え。あれこそは戦後最大の傑作だよ。マゾヒズムの極致を描いたまったく恐ろしい小説だ。出版する価値のある本だ』
そう三島由紀夫は小生に熱を込めて家畜人ヤプーの内容を語りつづけた。
康芳夫、三島由紀夫を語る(6)
マイアミの、モハメド・アリのトレーニングジムで最初にあの事件のことを聞いて、「ああ、やったな」と思ったんですよ。「こいつはこの世の中に飽き飽きして、何かやるな」とは思っていたけど、ああいうかたちでやるとは考えなかった。アリのジムで、マイアミ・ヘラルドニュースっていう新聞の写真入りトップ記事になってて、最初意味がわからなかったんだよ。ジムのアリのマネージャーが、「ミスター・コウ。ミシマって男がこんなことやったらしい」って、最初何が起きたかさっぱりわからなかった。彼が演説してる写真がトップページに出てて、どうも割腹したらしい。最初ドラマかと思ったんだけど、読んでるうちに彼が首を切られたって話で、すぐ東京に電話した。東京はもう、蜂の巣を突ついたような話でね。僕は瞬間的に『鏡子の家』のことを考えた。
・・・『虚人と巨人 国際暗黒プロデューサー 康芳夫と各界の巨人たちの饗宴』より抜粋
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ここに、三首の和歌を併記してみよう。『家畜人ヤプー』執筆の遠因を説く手がかりともなりそうだからである #沼正三
— 家畜人ヤプー倶楽部 Executive Producer 康芳夫 (@yapoo_club) March 5, 2020
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沼正三が他界された後に、某出版社で見つかった原稿です #家畜人ヤプー 全権代理人 #康芳夫 宛に出版社より届けられたものです。 pic.twitter.com/hClb0HjpRR
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