虚業家宣言:康芳夫

執拗をきわめた妨害(1)

この辺から、私の仕事は、いよいよ”虚”の領域に入ってくる。資金集め、それに関連して、いかにトム・ジョーンズのイメージをアップしてゆくか。

この場合、金集めに関してはクレイのときと違って、すでに契約が成立しているのだから話は早い。スポンサーは、こちらでフルイにかけるような具合だった。とくに、ホテルやクラブの争奪戦はすさまじく、品川パシフィック・ホテルなど滞在費のほかに、ホテル・ナイトショー四千万円という破格の条件を提示してきた。

だが、伏兵が意外なところに潜んでいたのである。

これまで、直接音楽の世界にタッチしていなかったので、音楽専門の呼び屋たちが、ギルド的な組合を作り、お互いに、領分を侵し合わぬよう協定を結んでいることなど、私は皆目、知らないでいた。彼らにとって、私のやり方が”聖域”に土足でズカズカと踏み込んで来たように思えたのもムリない。

しかも、自分たちが長年かかって、ついに呼べなかったトム・ジョーンズを、いともあっさりとさらっていってしまったという男同士の嫉妬心みたいなものもある。業界がいっせいに反撥を示してきたのである。

なかでも、この業界ではシニセといわれるQプロダクション、ここの社長も、もとはと言えば一介の呼び屋だった男だが、その妨害工作は実に陰険だった。奴のやったことを思い出すだけでも、いまだに怒りで体が震えてくる。

・・・・・・次号更新【執拗をきわめた妨害(2)】に続く

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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。

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