虚人魁人 康芳夫 国際暗黒プロデューサーの自伝/康芳夫(著)より
実感主義−−−身体で覚える(1)
これらの経験は貴重な私の財産になっている。この時感じた、「実感主義」がいまでも私の基礎となっているのだ。たとえば「中国人を知るためには一〇〇冊の本を読むよりひとりの中国人とつきあえ」という格言がある。これは、ユダヤ人や黒人だって同じことだ。私は、ユダヤ人のガールフレンドとも一緒に住んだことがあるし、黒人のガールフレンドもたくさんいる。アメリカを知るにはユダヤ人を知らなくてはいけないが、それは人の噂や本なんかでは絶対わからない。いい部分も悪い部分もいっぱいあって、きわめて具体的なつきあいをしてはじめて自分で実感するものなのだ。黒人問題も同じだ。もちろんいまでも変わりはないが当時は完全に被圧迫民族、反差別運動がきわめてさかんだったが、彼らにも汚い部分や危ない部分が実際にはたくさんある。しかし、人間として具体的に個別のつきあいをしてはじめて真実が見えてくる。その時、自分が実感したものが真実なのだ。だから、私はいまでも人の噂やテレビの解説なんかいっさい信じない。リアライゼーション、つまり身体で覚えるというのが私の主義なのだ。
・・・次号更新【『虚人魁人 康芳夫 国際暗黒プロデューサーの自伝』 official HP ヴァージョン】に続く
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興行の世界は徒手空拳でゼロからすべてを立ち上げる。言ってみればまったくルールも何もないところで、大きなお金を集め、大物を口説き落とし、世間の目をあざむき、人々をあっと驚かせる。そんなことを何の後ろ盾も資金もなく文字通り身一つ、ゼロの状態からすべてやるのだ。 #康芳夫
— 康芳夫(国際暗黒プロデューサー) (@kyojinkouyoshio) November 12, 2018
興行の資金はどこで用意するかって? https://t.co/IdXoHZ754X 荒木飛呂彦君が、小生の生涯を劇画にしている #荒木飛呂彦 #康芳夫
— 康芳夫(国際暗黒プロデューサー) (@kyojinkouyoshio) November 12, 2018
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