逆ユートピアの栄光と悲惨・・・12
屈従の増大と幸福の増大の短絡化---一般の価値観と理念の完全な転倒・倒錯のもとに、ジュネのいわゆる「糞を黄金に変える術」は、イース世界においても、みごとな成功を収めている。と、書いてきて、私はここで、ヘルベルト・マルクーゼの名前を想起せずにはいられない。
動物に見られる単純な生殖活動は自然そのものであるが、エロティシズムとは、このような自然に対する挑戦である。そして、それは、動物的自然から脱け出たものとしての人間独自の領域(労働・生産)をも侵犯しようとする。社会生活の基盤である労働や生産に対してネガティヴに機能する時、エロティシズムは必然的に反社会性とならざるを得ない。この対立を、フロイトは、「快楽原則」と「現実原則」の確執として捉えた。現代の文明は、言うまでもなく「現実原則」の優位性の上に築かれたものであって、人間生活の価値基準を、自動車、テレビセット、トラクター等によって規定し、物質的生産性を神聖な理想として掲げている点では、資本家もクレムリンの主も同断である。
・・・次号更新【逆ユートピアの栄光と悲惨:家畜人ヤプー解説(前田宗男)より】に続く
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立花隆は、小生が刊行した高級エロ雑誌「血と薔薇」編集長に内定していたが、責任編集の澁澤龍彦と折り合わず、リタイア。本来 #家畜人ヤプー は立花編集長のもと #血と薔薇 に掲載されるはずだった。 家畜人ヤプー 全権代理人 #康芳夫 pic.twitter.com/PjhIFzQcLk
— 家畜人ヤプー倶楽部 Executive Producer 康芳夫 (@yapoo_club) April 6, 2020
昭和五十七年、文藝春秋社の『諸君!』誌十一月号に、森下小太郎君筆になるスキャンダラスな暴露記事が、センセーショナルに報道された。筆者は森下君ではあるが、演出者は同誌編集長の堤堯君である https://t.co/VqnQn3IkDm #家畜人ヤプー
— 家畜人ヤプー倶楽部 Executive Producer 康芳夫 (@yapoo_club) April 5, 2020
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