虚業商法十カ条:第九条『マスコミこそ最高の味方』(1)
これは、私が何度となく述べてきたことだから、あらためて事新しく書く必要もあるまい。マスコミを味方として利用することが、”虚業”にとってはとくに重要なことである。
この意味から、私が最も尊敬する先輩は、御木本幸吉である。彼のマスコミ利用法というのは、ちょっと日本人離れしていて恐いぐらいだ。
二つだけ実例をあげよう。
昭和二年、御木本幸吉はアメリカを訪問し、エジソンと会見した。そのとき、感激のあまりエジソンが泣き出したということがデカデカと新聞に報じられた。《エジソンを泣かせた御木本幸吉》というわけだ。
ところが、これは、幸吉の完全な演出だったのである。
彼は会見に先だってエジソンに真珠を発明した順序を書いたものと、現物を送っておいた。そして会見の席で彼はエジソンにこう言ったのだ。
「真珠の作り方までお教えしたのはあなた一人です。発明王といわれるあなたにほめられて天にも登る心地です」
それでエジソンが大感激したというわけなのだ。ところが、なに、これはマスコミ用の演出だったのである。真珠の作り方などというのは特許公報の明細書で公にされるもので秘密でもなんでもないのである。
・・・・・・次号更新【虚業商法十カ条:第九条『マスコミこそ最高の味方』(2)】に続く
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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』
真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。
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