茅総長”バット殴打事件”の真相(2)

虚業家宣言:康芳夫

ついには学生大会が開かれ、茅総長がその場に呼び出されて、つるし上げが始まった。壇上に押し出された茅総長は、学生たちの追及にヘドモドして満足に答えることもできず、しきりにメガネをこすってばかりいる。私は内心では気の毒やらおかしいやらだったが、表面、怒りに身が震えるといった様子で茅総長に迫っていった。演出効果を一段と高めるつもりで、右手でバットを握りしめながら。

そのときに、私が茅総長をバットで殴ったというのが、第二の”康伝説”なのである。

冗談ではない。あのとき、もし私が茅総長を殴っていたとしたら、いくら私でも、退学は免れなかったろう。確かに、私はバットを握って茅総長に迫りはした。しかし、誓って言うが、殴りはしなかった。それが、事の真相である。

ジャズといい、ティーチインといい、茅総長つるし上げ事件といい、あの年の五月祭ほど、印象に残った五月祭はなかった、と、これは私が言うのではない。当時、東大にいた私の友人たちが、皆、異口同音にそう言うのである。プロモーターとしての私の才能に、私自身が気がついたのが、この五月祭だったのである。

・・・・・・次号更新【茅総長”バット殴打事件”の真相(3)】に続く

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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。

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