虚業家宣言:康芳夫

公演四回で二十万ドルのギャラ(1)

私はトニーに頼むことに決め、すぐにラスベガスに飛んだ。話は呆気ないほど早かった。トニーを通しての私の申し入れに、トムのマネージャー・ゴードン・ミルズは、一も二もなくOKを出してきた。しかも信用状も必要ないという破格の条件で。他の呼び屋さんたちが、何年もかかって呼べなかったトム・ジョーンズを、呼ぶと決めてから、わずか一カ月で私はモノにした。

ただし、さすがにゴードン・ミルズもトムを発見し、育てたマネージャーである。契約の条件については一歩も譲らなかった。

来日スタッフは、ロック・フラワーズ(三人)を初め、アーティストが二十八名・これにマネージャーのゴードン・ミルズ以下、付人などが十二名で計四十名。

公演は四回で、ギャラはトータルで二十万ドル。これまで、この世界での最高ギャラはレッド・ツェッペリンの十万ドルだったのだから、いかに法外なものかわかるだろう。

しかも、契約書につけられた付帯事項、これがなんと十数ページにもわたっているのには、さすがの私も開いた口がふさがらなかった。

・・・・・・次号更新【公演四回で二十万ドルのギャラ(2)】に続く

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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。

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